Story1. いつものあさ

『ワンダフルお天気予報!今日もすてきな晴れの一日です!』

「はぁーあー……。」
テレビのお天気番組を見ていたわんだの口から、大きくてながーいため息がこぼれました。

今日は月曜日。お休みが明けて、また学校に行く日。
わんだは、テレビから流れてくる元気いっぱいのお天気予報をぼーっとながめながら、パジャマのまま、朝ごはんのパンをもさもさ食べていました。
もう着替えもしなきゃいけないし、荷物も準備しなきゃ…。

「……めんどくさいなぁー…。」
わんだの口からぽろっとこぼれました。
すると、ほかの用事をしていたお母さんから、
「そろそろ学校じゃなーいー?」と声がかかりました。
「わかってるよー。」
わんだは返事をしました。そして、
(もう……今”ちょうど”やろうと思ってところなのに。)
と、思いました。

でも、わんだはとてもふしぎでした。
だって、金曜日までは、すくなくともまいにち学校に行っていたし、学校がものすごーくイヤ、というわけでもない…。
なのに、どうして月曜日になると、こんなにも”めんどくさーい”気持ちになるんだろう?、と。

わんだは、夢が丘に住んでいる、小学3年生です。
朝起きるのは、とってもニガテ。
今日も、お母さんに3回も起こされて、ようやくベッドから出たのでした。

残っていたパンをむりやり口に押し込むと、わんだはやっと、朝の準備に向かいました。

お部屋に行く前に鏡をちらり。
わんだの、ざっくりと短いブラウンの髪の毛は、今日もふわふわと外にはねていています。
そんな髪の毛たちを、ぐしぐしとなおそうとしてみますが、たいてい、主人の言うことなんてきかないよ、とでもいうように、髪はいつも自由にはねているのでした。

お気に入りのオレンジ色のオーバーオールに着替えて、とりあえずすべての教科書をリュックにつめこんで……ふぅ…。

わんだは、準備をするのがあんまりにもめんどうだったので、なにか楽しいことを思い出してみることにしました。

えーっと、好きなこと、といえば……。

おかしを食べることでしょ。
それから、動物とあそぶことも好き。あとは……。
「…………あれ?」
ほかにも好きなことがあった気がするのですが、なかなか思い出せません。

「なんだったっけ……?」
そうこうしているうちに、いつもの出発時刻をなんと3分過ぎてることに気づきました。
「たいへんだっ!」
わんだは「好きなこと探し」をいったんやめて、あわてて残りの準備をしました。

そして、リュックを背負って、玄関まで行って、お気に入りの犬のかたちのシューズをはいていると、
お母さんが、玄関に来てくれて、「いってらっしゃい。今日もすてきな1日を過ごしてね!」
と、声をかけてくれました。
でも、ワンダの口からは、「うーん…。いってきまーす。」という、すこし気ののらない返事をして家をあとにするのでした。

ひみつのまちかどふしぎクラブ